【書評】「会話もメールも英語は3語で伝わります」

本の特徴

会話もメールも
英語は3語で伝わります

中山 裕木子

話もメールも英語は3語で伝わります
  • オススメ度:(4.0)
  • 対象   :スピーキング力、ライティング力を伸ばしたい人

AmazonKindle

  • シンプルで伝わりやすい英語を作る考え方が分かる本
  • タイトルはキャッチーだが、内容は英語の本質を踏まえた硬派な本
  • 英文を作るときは第3文型を使うとシンプルになる
  • 音声がついていれば、なお良かった

旅先などで外国人とあったとき、うまく会話ができず笑顔で乗り切ったという経験がある人も多いと思います。

英語の勉強をしていて文法や単語を学んでいるけれど、実際に英語で話すことには苦手意識を持っている人もいるでしょう。

それだけ話したり書いたり、英語で発信をしていくことは難しいということです。

本書には、そういった方々にとってスピーキングのヒントとなる「英語を作り出す考え方」が書かれています。

私自身、海外で英語を勉強したわけではなく、TOEICなどで高得点を取れるようになってからも英会話は全くできませんでした。

このような方法論にもっと早く出会えればと思います。

 

この本でメッセージは、スピーキングやライティングで英語を作るときは「複雑な文をやめて、英文の基本形となる第3文型(主語 +動詞 +
目的語)
を使いましょう
」ということです。

ただ、”3語で話しましょう”ということではなくて、「第3文型(主語 +動詞 + 目的語)で英文を作る意識を持つと、より伝わりやすい英語になりますよ」ということです。

第3文型とは
  • 第3文型は動詞の後ろに目的語を(名詞)をとる文型です。
    例文:I like baseball.
    一億人の英文法の大西泰斗先生はこの型の意味を
    “動詞の「力」対象物(目的語)に加わる・及ぶ”と表現しています。 「I like
    baseball.」では、動詞「like」がその後ろにくる名詞「baseball」に力を及ぼしているということになります。

英語の文型というと「なんか難しそう」と感じるかも知れませんが、第3文型が基本の型で
「動詞が後ろの名詞に力を及ぼす形」。
これに対し、動詞の後ろに名詞が来ない第1文型は主に動詞が「存在・移動」を表す(例:I run very fast.)。
第2文型はBe動詞の文型なので動詞は「イコール」の意味になる(例:She is happy.)くらいの理解で十分です。

第4文型、第5文型は第3文型の変化形です。

MEMO
  • 第1文型
    動詞の意味は「移動、存在」
    動詞:自動詞
    例:I run very fast.
  • 第2文型
    動詞の意味は「イコール」
    動詞:Be動詞など
    例:She is happy.
  • 第3文型
    「動詞が後ろの名詞に力を及ぼす」
    動詞:他動詞
    例:I like baseball.

 

「30分で英語が話せる」の著者のクリス岡崎氏は「文型は”第3文型”だけで90%OK!」といっています。
それだけ、実際の会話では、他の文型に比べて第3文型が多く使われるということです。

「誰が(S) → どうする(V) → 何を(O) の順番で話す。文法はこの1つ(第3文型)だけでも90%は大丈夫なんだ!」

 

著者の中山氏は、第3文型を使って英文を組み立てることには以下のようなメリットがあると言っています。

「3語英語」 のメリット

例文:It is not difficult for me to understand your situation.
(私にあってあなたの状況を理解するのは難しくない。)

 

「3語英語」での組み立て
I can understand your situation.
(あなたの状況を理解できる)

  • 結論がすぐ伝わる
    動作が前半に出てくるので結論がすぐ伝わる
  • 組み立てやすくなり、誤りが減る
    長い文だと文法的な間違いも多くなる
  • コミュニケーションのスピードがあがる
    単語数が多いとコミュニケーションのスピードが落ちてしまう

 

「世界一わかりやすい英作文の授業」「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」では日本語を「子供に説明する発想」を簡単な日本語に一度言い換えることが大事ということがありました。

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スピーキングのコツ
  • 日本語→簡単な日本語→英語

本書「会話もメールも英語は3語で伝わります」のメソッドは、「簡単な日本語→英語」のプロセスで役に立つものだと思います。

海外に行くと感じるのは、英語がうまいと感じる人はすごくシンプルで伝わりやすい英語を使っているということです。

この本には、そんなシンプルで伝わりやすい英語のヒントがつまっていると思います。

ちなみにですが、この本のあとには、パクリ本がたくさんでた。
タイトルにつられて中身のないパクリ本を買って、お金と時間を無駄にしないようにしましょう。

ポイント

「3語の英語」の例

×は、日本人に多い「正しいが、伝わりにくい英語」の例です

× It is impossible for me to take this job.
→文が長く、冗長
I can’t take this job.

× There is a problem.
→他人事のような印象を与える
We have a problem.

× I found his plan attractive.
→構文が複雑で、文法的に誤りやすい
I like his plan.

× He makes use of information on the Internet.
→イディオムのせいで、文が長い
He uses information on the Internet.

× English can be used by anyone.
→受動態は語数が多く、弱い印象を与える
Anyone can use English.

3語英会話の組み立て方

STEP 1

文型を決める

第3文型
主語+動詞+目的語で構成

STEP 2

主語を選ぶ
主語は4つから選択する
・人 ・モノ ・動作 ・This

日本語は主語を言わない傾向にありますが、英語では主語を省かない慣例があり、主語からスタートすると文を組み立てやすくなります。
また、「I」「you」「we」「they」などの代名詞をうまく使えるようになると英語を作りやすくなります。

STEP 3

動詞を選ぶ

難しい動詞を使うのではなく、人なモノにも使える「have」「use」などの基本動詞をまずは押さえましょう。難しい動詞を使わなくても簡単な動詞でメッセージを伝えることができる場合が多いです。

STEP 4

英作文

著者のスピーチを参考にしよう

以下の動画では、著者の中山 裕木子氏がシンプルイングリッシュについて話しています。
彼女の英語はとてもわかり易く日本人学習者のロールモデルになるのではないかと思います。

使い方

まずは、通読して3語英会話の考え方を理解しましょう。

英語を作る過程では「動詞の選択」がとても大事になりますので、CHAPTER3の基本動詞の使いかたを覚えることも効果的です。

まとめ

まとめ
  • 基本形となる第3文型(主語 +動詞 + 目的語)で英語を組み立てると、シンプルで伝わりやすい英語になる