【書評】「バンクーバー 発音の鬼が日本人のためにまとめた ネイティブ発音のコツ」

本の特徴

バンクーバー 発音の鬼が
日本人のためにまとめた
ネイティブ発音のコツ

リチャード川口

ネイティブ発音のコツ33
  • オススメ度:(4.0)
  • 対象   :初級者~、発音を良くしたい人

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バンクーバー 発音の鬼が
日本人のためにまとめた
ネイティブ発音のコツ〈話せる編〉

リチャード川口

ネイティブ 発音のコツ33 話せる編
  • オススメ度:(満点)
  • 対象   :初級者~、発音を良くしたい人

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  • 発音の本では、1番のオススメ
  • 著者が日本語ネイティブのバイリンガルなので、日本語の発音との違いが説明されていて、発音方法が理解しやすい
  • 〈話せる編〉では、1つ1つの音の発音の前に大事になる英語自体のアクセントの説明がある
  • CD音声の説明が充実していてわかりやすい

英語学習において、発音を学習することは優先順位は必ず高いものではないものかもしれません。
特にビジネス英語の学習法の本には、「発音学習に時間をかけない」と書いてあるものも多いです。

それでも、「もっと発音が良くなりたい」「カタカナ発音から抜け出したい」と思う学習者も多いと思います。

そんな英語の発音が良くしたい人にオススメなのが本書です。
著者は、日本語と英語のバイリンガルのリチャード川口氏、本はシリーズで2冊ありますが、あとから出版された<話せる編>がよりオススメです。

オススメな理由としては以下のような感じです。

  • 各音の発音の前に、英文全体のリズム、アクセントについてしっかり説明されている
  • 著者が日本語ネイティブの発音なので、日本語と比べてどのように発音すれば良いかがアドバイスされている
  • 音声変化の説明も充実している
  • 音声CDの内容(話せる編:4.5時間)が充実している

確かに、英語の発音を完璧にすることは特に大人になってからは難しく、発音の学習は時間対効果が良いものではありません。

ただ、本書を進めることで、それほど時間をかけなくても発音について必要な知識を得ることができます。
特に英文のリズム、アクセントに関する知識はとても重要になります。

音声CDをスキマ時間等に聞くだけでも良いので、ぜひ本書の内容に触れていただければと思います。

本のポイント

1. 各音の発音の前に、英文全体のリズム、アクセントについてしっかり説明されている

  • 英語は日本語と違い、全部の単語を平等に発音しない

英語の発音を学ぶ上では、まず各音の発音の前に、英文全体のリズム、アクセントを理解する必要があります。

日本語と英語ではそのリズムがまったく異なり、日本語は母音のかたまり(音節・シラブル)を同じ強さで発音しますが、英語ははっきり発音する音節とあいまいに発音する音節があります。

その上で、はっきり発音する音節の母音とあいまいに発音する音節の母音(あいまい母音)では発音が異なってきます。
ですので、まずは各音の発音の前に、まずは英文全体のリズムを理解することが大切になります。

<話せる編>では、Stage1で「波のようなリズム」という形で文全体のリズムに関する説明がされていて、Stage2でその練習ができるようになっています。
そのあと、各母音、子音の発音が説明されていて、英語の発音を体系的、効率的に学べるようになっています

英文の発音のコツ
  • 余計な母音はいれない
  • ストレスの母音は正確に、それ以外の母音は口をほとんどうごかさずあいまいに発音する
  • 機能語の母音は口をほとんど動かさずにあいまいに発音する

2.著者が日本語ネイティブの発音なので、日本語と比べてどのように発音すればよいか、アドバイスが的確

リチャード川口氏は、日本語ネイティブのバイリンガルです。

ですので、日本語の発音の特徴もしっかり把握しており、どのように工夫すればカタカナ発音から抜け出せるか、的確なアドバイスがされています。
他の発音の本ですと、ネイティブが発音しているだけで、実際どのように発音すればよいかわからないものが多いですが、本書ではコツと言う形で具体的にどのような意識をもって発音すれば良いかが説明されています。

日本人が苦手な「r」の発音のコツは、「舌を引いて、口をすぼめた“う”の口から発音」となっています。
このようにそれぞれの英語の発音がとてもわかりやすく説明されています。

以下の動画ではリチャード氏が3つの母音の発音について説明しています。


3.音声変化

英語は、抑揚があり波のようなリズムで発音されるなかで、様々な音声の変化が起きます。
具体的には、子音から母音がつながりリンキングしたり、音が消えたり、濁ったりします。

本書では「発音技」という形でその音声変化のコツに関しても丁寧に説明されています。

このあたりの発音ができるようになると、よりネイティブのような発音になります。

また、こういった音声変化を知識はリスニングにも役に立ちます。

4.音声CDの内容(4.5時間)が充実している

書籍の内容に対応した4.5時間文の講義CDがついています。
CDを聞いていると、本当に講義を受けているような気分になります。

音声ではバイリンガルのリチャード氏が日本語と英語で発音しているので、その違いを実際に聞きながら、音で理解することができます。

音声を活用することで、忙しい方でもスキマ時間等を使って、学習が進められると思います。

本の使い方

「英文全体のリズム」「母音の発音」「子音の発音」「音声変化」の順番で音声CDを活用しながら、実際に発音して進めていくのがオススメです。

その後は可能であれば、ネイティブスピーカーなどに発音をチェックしてもらうと効果的だと思います。
現在はオンライン英会話スクールでも発音レッスンを提供しているところが多くなってきました。

まとめ

まとめ
  • 発音の本では、1番のオススメ
  • 英語発音の前に英文全体のリズム、アクセントを理解しよう