【書評】「英語のお手本」「品格のある英語は武器になる」

本の特徴

英語のお手本
そのままマネしたい「敬語」集

マヤ・バーダマン (著)
ジェームス・M・バーダマン (監修)

英語のお手本
  • オススメ度: (3.5)
  • 対象   :中級者~、ビジネスで英語を使う人

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品格のある英語は武器になる

マヤ・バーダマン

品格のある英語は武器になる
  • オススメ度:(4.0)
  • 対象   :中級者~、ビジネスで英語を使う人

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  • ビジネスで重要となる丁寧な英語が学べる良書
  • スピーキングとメールでの表現が学べる
  • 音声がついていない(残念…)

「英語に敬語はない」と言われることがありますが、これは間違いで、英語にも相手への敬意を表す丁寧な表現は存在します

私も仕事でネイティブスピーカーと電話やメールのやり取りをしたことがありましたが(大変…)、そのときはできるだけ丁寧な表現を心がけるようにしていました。
そのときとても役にたったのが、本書です。

これらの本を読むと、英語では、どのような表現で相手への敬意を表しているかを理解することができます

ビジネスで英語を使ったり、丁寧な英語表現を学びたい人にオススメしたいテキストです。

英語には日本語の「尊敬語」「謙譲語」のような敬語となる形は存在しませんが、様々な方法で丁寧さを表すことはできます。

本書では例として、「Could you kindly~」という表現が紹介されています。
(英語のお手本――そのままマネしたい「敬語」集 p10)
(品格のある英語は武器になる p52)

「kindly」は「親切に」「優しく」の意味になり、「Could you kindly~」は「~していただけませんか?」の意味になります。
「kindly」がなくても通じますが、「kindly」があることによって“相手への思いやり”や、場面によっては“申し訳ない気持ち”などを伝えることができるようになります。

  • Could you kindly prepare the document by tomorrow?
  • (明日までに資料を用意していただけますか?)

「kindly」を使うのが必ず正解というわけではなく、こういった表現を使えるようになって場面に応じて、ビジネス上で適切で必要な丁寧な英語表現を使えるようになる、ということが本書の狙いです。

実際に、ビジネスで英語を使う機会がある人は、本書で学んだ表現をストックしてスピーキングやメールなどで使えるようにするのが有効な使い方だと思います。

「英語のお手本」では「メール」や「電話」などビジネス上のシチュエーションごとにフレーズがまとめられています。

「品格のある英語は武器になる」では「ビジネス英語に品格をプラスする」「人間関係を良好にする英語」などのチャプターごとに「☓良くない例」と「○良い例」が比較して紹介されています。

2冊の内容は重複する部分が多いので読むのはどりらか1冊で十分かと思います。
個人的には、「品格のある英語は武器になる」のレイアウトの方がスッキリしていて学習しやすく感じます。

英語学習において、表現の正確さを気にしすぎると、しゃべること自体をためらうことにつながり、特に学習の初期の段階ではそういった正確さを気にせずしゃべることが大切だと思います。
ある程度英語が話せるようになったら、徐々にこういった丁寧な英語表現を学んで表現の幅を増やしていきましょう。

丁寧な表現を学ぶことにより、相手への思いやりを伝えることができるようになり、それはより良いコミュニケーション、人間関係作りにつながっていきます

ポイント

英語の敬語は「調整」がポイント

「英語のお手本」では英語の敬語表現として、5つの調整ポイントがまとまっています。

英語の「敬語」のポイントは、「コミュニケーション方法を調整する」ことです。
(中略) 英語の敬語は、単語の組み合わせ、接続後の使用、話す速度や声のトーンなど、様々な要素の組み合わせ調整し、丁寧度に応じて表現します。
英語のお手本p17

 

5つの調整方法
  • ① クッション言葉で柔らかくする
  • ② リクエスト形式にする
  • ③ つなぎ言葉で流れをつくる
  • ④ 単語を「格上げ」する
  • ⑤ 「波」で変化をつける

① クッション言葉で柔らかくする

例えば、マイナスのことを伝えなければならないときは「I am afraid ~」などのクッション言葉を使うと、相手への印象を和らげることができます。

  • I’m afraid we have to reschedule the meeting.
  • (残念ですが、ミーティングを延期しないといけません。)

テキストではこういったクッション言葉がまとめられています。

② リクエスト形式にする

何かを依頼するときは、Could you~などのリクエスト形式にすると丁寧になります。

  • I want you to submit the form today.
    (フォームを今日、提出してほしい。)
  • Could you submit the form today.
    (フォームを今日、提出していただけますか。)

③ つなぎ言葉で流れをつくる

「by the way」「actually」「anyway」などのつなぎ言葉を使うことにより、英文に流れができ、相手が理解しやすくなります。
つなぎ言葉の例が「英語のお手本」にまとめてられています。

④ 単語を格上げする

  • Please hand out the materials at the meeting.
  • Please distribute the materials at the meeting.
    (資料を会議で配ってください。)

「hand out」に比べて「distribute」の方が硬い、「格が上がる表現」になります。

「英語のお手本」ではこういった「格上げ単語」についてまとめてあります。

⑤ 「波」で変化をつける

丁寧な表現だけだと、堅苦しい表現になることもあるため、カジュアルな表現を程度に混ぜながら、会話全体でバランスをとっていくことが大切になります。

使い方

STEP 1

通読

通読して、英語ではどのような形で丁寧さを表現するかを理解しましょう。

STEP 2

必要な表現をピックアップ

自分が必要だと思う表現をピックアップしましょう。
メールはテンプレートの形で必要な表現をストックすることが有効で、メール作成の時間短縮にも繋がります。

STEP 3

使えるように

自分の使いやすい表現をまとめ、必要であれば瞬間英作文のように瞬時にフレーズがでてくるまで暗唱をしていきましょう。

まとめ

まとめ
  • ビジネス英語で重要となる英語の丁寧表現が学べるテキスト