【書評】「一億人の英文法」

本の特徴

一億人の英文法

大西泰斗 ポール・マクベイ

一億人の英文法
  • オススメ度: (満点)
  • 対象   :初級者~

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  • 「話せる英語」を「最速」で達成するための英文法大全
  • ネイティブスピーカーの感覚に基づき、文法をシンプルに捉えられるように解説されている
  • 著者自身による豊富なイラスト

英語学習の基礎となる文法を理解するためにテキストとして、すべての学習者にオススメしたい文法書です。

ただ、本書は網羅的な内容でボリュームがありますので、全くの初心者、中学英文法が理解できていない人は、つまずく可能性があります。

そういった方は、まずは中学英文法を学べる「中学英語を もう一度ひとつひとつわかりやすく」「中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本」などの書籍を中心に学習していきましょう。

本書が他の文法書と違うところは、ネイティブスピーカーが英語を使う意識・感覚に注目し書かれているということです。
そういったネイティブスピーカーの感覚が理解しやすいように、著者自身の豊富なイラストとともに解説が進んでいます。

英語の学習を始めたことは、私は文法に関してなんだか複雑そうなで難しいという印象を持っていましたが、本書の解説に触れることで、英文法をとてもシンプルに捉えることができるようになりました。

そして、文法をシンプルに捉えることができることで、スピーキングなどの実践にもより活かしやすくなっています。

英語学習において文法理解はとても大切ですが、あまり時間をかけるべきではないと思います。
文法は「最速」で身につけて、実際に「話したり」「書いたり」のトレーニングに時間を割いていくことが大切になります。

英語のシステムを「シンプル」に解説した本書で、英語を話すための基礎を「最速」で身につけていきましょう。

ちなみに、本書にはインデックスがありません。
「調べ物ではなく、通読できるように作った」というのが大西先生の意図のようです。
ただ、本書はボリュームがあり、なかなか通読して理解していくのが大変です。
エッセンスを短時間で理解したいという方には、大西先生の解説がコンパクトにまとまっている「ハートで感じる英語塾 英語の5原則編」ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」をオススメします。
ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力【書評】「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」

ポイント

以下の動画では大西先生が英文法のエッセンスを解説しています。
合わせて見るとより理解が進むでしょう。

使い方

まず、CHAPTER0の「英文法の歩き方」を読みましょう。
ここを読むだけで、英語の感覚とはどういったものか理解が進むと思います。

そのあとは、可能であれば全体を通読し、その後は学習を進める上でわからないことがでてきたらその都度、本書の関連分野を参照しましょう。

大西先生はトレーニング関しては、「音読すること」「意識を動かすこと」の重要性を説いています。

重要なのは「音読すること」です。
特にスピーキングでは、ロから出したことのない形はまず使いものになりません。
英語を話す機会にそれほど恵まれていない私達にとって、音読は英語を口から出すための ほぼ唯一の機会なのです。
次に心がけていただきたいのは、「意識を動かせ」ということです。
英語業界では周期的に「演説を暗記して英語を話せるようになろう、と
いう趣旨の本が流行します。
ですが、それで英語ができるようになったという人を私は寡聞にして知りません。
文を再現できるだけでは、その文が実際に作れることにはならないのです。
私達はマーチン・ルーサー・キングの演説をそのままを口から出したいわけではありません。
彼と等価な言語能力がほしいのです。
だとすれば、コピーすべきは彼の文ではなく、個々の文を発しているときの彼の「心の動き」なのです。

本書の例文は教科書的ではなく、どれも実際に使える、リアリティがあるものです。
音読をするなどあなた自身にあったやり方で「英語の感覚」を自分のものにしていきましょう。

また、本書の例文でトレーニングを進めたいという方は、別売りで例文を音読したCD「一億人の英文法CDブック」を利用することもできます。

まとめ

まとめ
  • ネイティブスピーカーが英語を使う意識・感覚に注目し、豊富なイラストと共に文法事項が解説されている文法書。