【書評】「英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!」

本の特徴

英語は5歳児の日本語で考えると
面白いように話せる!

奥村美里

英語は5歳児の日本語で考えると面白いように話せる!
  • オススメ度:(3.5)
  • 対象   :初級者~ 、スピーキング力を伸ばしたい人

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  • スピーキングの考え方が分かる本
  • 言いたい日本語から一度簡単な日本語に言い換えるプロセスを5つのポイントごとにまとめてある
  • 音声はついてないのでフレーズ暗記等には使えない

英語のスピーキングに関する本です。

英語のスピーキングが行き詰まっている人、または単語、文法もある程度やったけど、なかなか話せるようにならないという人にはヒントになる内容です。

本書に書かれていることは「日本語から英語に直訳することは難しい、いったん英訳しやすいような簡単な日本語(5才児に通じる日本語)にすると英訳しやすくなる」ということです。

関正生氏が「世界一わかりやすい英作文の授業」で英語でメッセージを伝えるために一番大事なことは「子供に説明する発想」と言っていましたが、それと同じ考え方になります。

世界一わかりやすい英作文の授業【書評】「世界一わかりやすい英作文の授業」

これは、英語のスピーキングではとても大事な考え方になります。

スピーキングのコツ
  • 日本語→簡単な日本語→英語

英語を話していても、「この日本語どう訳せばいいんだろうとか」「この単語の英語がわからない」と感じて、そこで会話が止まってしまうこともあると思います。
そんなときは、「一度簡単な日本語に置き換えてみる」とうまくいく場合があります。

たとえば本書で、
「思春期の子どもは難しいね。」という例文が出てきます。

「思春期」を英語に直訳するのは難しいと思います。そこで、思春期の意味を考えると、通常は十代の時期のことをさしていると考えることができます。
このように考えると、思春期 → 十代 → ティーンエージャー と一度、言い換えることができそうですね。
そして、Teenagers are difficult.(十代の子は難しい。)と簡単に英訳できるようになります。

日本語から英語に直訳するのではなく、日本語から一度英訳しやすい簡単な日本語にするところがポイントになります。

本書で著者は「英語がうまい人は言い換え力が高い人」といっています。

言い換え力とは、言いたいことを簡単な日本語にして それをすでに頭の中に入っている英単語に瞬時に言い換える力。 これが英語ペラペラのカギなのです。
この「言い換え力」が高くなればなるほど、自分の知っている単語だけで言いたいことを英語で表現できるようになります。

この「伝えたい日本語を一度英訳しやすいような簡単な日本語にする」ということはスピーキングの基礎になる考え方だと思います。
フレーズ暗記をするときも、活きてくる考え方だと思うので、本書や「世界一わかりやすい英作文の授業」を参考にそのエッセンスを身に着けていただくと英語のスピーキングが楽になると思います。

本書に音声はついてないので、フレーズ暗記等のトレーニングに使うのではなく、スピーキングに活用する目的で、読んで内容を理解しましょう。

ポイント

本書では「日本語→簡単な日本語に言い換えるプロセス」に関して5つのポイントに分かれて説明されています。

1. 分けて短くする

長い文章を英語にしようとする時、途中で訳がわからなくなって挫折することってありますよね。 英語がペラペラになりたければ、なるべく文を切って短 く話すようにしましょう。そのほうが混乱しません。

  • 例文: 前に座っている赤ちゃんが、尋常ではない声で泣ぎっぱなしだった。
  • 2つの文に分けます。
    ①前に赤ちゃんが座っていた
    ②尋常ではない声で泣きっぱなしだった
  • 簡単な日本語に直します。
    ①前に赤ちゃんが座っていた前に赤ちゃんがいた
    尋常ではない声で泣きっぱなしだった → たくさん泣いて
  • これを英語にします。
    There was a baby in front of me.
    The baby was crying a lot.

2. 大胆に省略する

省略するとは、全部をきっちり伝えようと頑張らないということです。
大体伝わればいいと割り切りましょう。

  • 例文: 猫の手も借りたいくらい忙しいの。
  • 「忙しい」ということが言えれば、大体のところは伝わります。
  • I’m very busy.「とっても忙しいの」

3.具体的にする

1つの言葉に当てはめようとするのではなく、具体的に 何が言いたいのか? に注目しましょう。

  • 例文: あの人ってうっとうしいけど、なんか憎めない
  • 「うっとうしい」を具体的に考える。
    自分の話ばかりする → only talk about oneself
    すぐに泣く → cry easily
    おしゃべり → talkative love to talk
  • 「なんか憎めない」→「嫌いじゃない」に言い換え
  • He loves to talk. But I don’t dislike him.
    「あの人っておしゃべり。でも嫌いじゃない」

4. 意味を考えて言い換える

「この言葉は英語で何と言うんだろう?」と和英辞典を引 きたくなったら、ぐっと堪えて、「言葉の意味を考えて、 言い換えるとどうなるかな?」と考えましょう。

  • 例文: 思春期の子どもは難しいね。
  • 「思春期」の意味を考えて言い換え
    「十代」「ティーンエージャー」
  • Teenagers are difficult. 「十代の子は難しいね」

5. 「そもそも何が言いたいの?」

難しい言葉や言い回しが出てきて、部分的に言い変えて も「ん?」「わ、わからない……」となったら、文章全体を見て、「そもそも何が言いたいの?」「簡単にすると」とつぶやいてみましょう。
何を言いたいのかがわかれば、気持ちを表現できるようになり、難しい語句を使わずに、簡単な英語に直しやすくなります。

使い方

まずは、1通り全体に目を通して内容を理解しましょう。
音声はついていないので、フレーズ暗記には活用できませんが、本の例文を使って“日本語→簡単な日本語に言い換えるプロセス→英訳”のプロセスを実際にやってみるのは良いトレーニングになると思います。

まとめ

まとめ
  • 「日本語→簡単な日本語→英語」と日本語を一度、簡単な日本語に言い換えると英訳しやすくなる